
著者:孫(聞き書き) 価格 \880(税込)出版:志學社
超文系サイトテキスポ(http://texpo.jp/)で人気を集めていた、
「ばあちゃんのポエム」が書籍化されるという。
テキスポが立ち上がって間もない頃、 登録された電子本をあれこれ読んでみて、
一番最初に、お!と思ったのが、まさにこの作品だった。
(って、この前書いた「なか杉こう」さんの詩集の紹介の時も、同じような
ことを書いたけれども。やっぱり、「お」と思わせる何かがある作品という
のは自然に世に出ていくものなのかも)
「ばあちゃんのポエム」(孫)
http://texpo.jp/texpo_book/toc/514/
これは、著者である「孫」さんがご自分の「ばあちゃん」にお題を出して、
返ってきた言葉を「書きとった」というもので、
それぞれのポエムのタイトルが「お題」になっている。
で、それについて語る「ばあちゃん」の言葉が、二言、三言。
全て「ひらがな」で書かれたそれは、とても短い。
短いのだけれども、それが、なんとも良い味わいなのだ。
例えば。
「あめ」
ばあああああってふってくるのはこわいね
あれどこからふってくるんだろ
しとしとふるのはきらいじゃないねえ
まちがしずかになる
「ぞうきん」
おばあちゃんぞうきん
おまえたおる
みんなぞうきんにならないとおもってるんだよ
読んでいると、
ばあちゃんの表情や姿がふっと浮かんでくるようで、
つい、ふふっと笑ってしまったり、
時には、胸の内側がしんと静かになったりする。
すごいなぁ、このばあちゃん詩人だなぁ、と唸ってしまうこともある。
この「ばあちゃん」自身が魅力のある存在であるのは確かだけれど、
でもそれはやはり、著者である「孫」さんのセンスによるものでもあるのだろう。
聞き取った言葉の掬いあげ方、切り取り方が上手いからこそ、
ばあちゃんの言葉が、胸の中にすとんとまっすぐ落ちてくる。
だからこそ、じわんと心地よい余韻が残る。
今、テキスポで読めるのは今までの作品の一部だけだけれど、
書籍発売後は、また新作をアップしていくそうなので、それも楽しみ。
でもとにかく、まずは本。
きっとWEBとは又ちがった「味わい」があるはず。
ポエムに添えられているイラストも、シンプルであったかくて良い感じだし。
しかも、なんと、定価が880円。
(ばあちゃんは来年米寿なのだそう。末広がりでほんとに目出度い)
これはもう買うっきゃない、ですよね。
書籍「ばあちゃんのポエム」の購入ページ
http://texpo.jp/misc/granma_poem/
ポエムを読んだときに書き込んだコメントをプロモ頁に使っていただいて、
なんだか嬉しいです。
っていうか、こんなことになるのなら、もう少しきちんと書けばよかった。
すみません?。
---------------- 8×キリトリセン ----------------
今までネットで話題になって大々的に書籍化された本というのは、
なぜか想像力を刺激してくれるようなものが少なくて、
いつも、なんだかなぁ、と思っていたのだけれど。
ようやく、こういう作品が書籍化されて、ほんとに嬉しい。
しかし、このテキスポというサイトが起ち上がってから、
1冊目の本が出るまで早くてびっくり。
ネットってほんとに、誰が見ているか分からない、から、
出会いやチャンスはけっこうあるものなんですよね。
で。この「ばあちゃんのポエム」という本が、
どういう経緯で出版されることになったのか、
そして、その本を作っていく過程を、
やはりテキスポにて「担当編集者」さんがリアルタイムで綴られています。
1冊の本を作るというのは本当に大変なことで、
でもだからこそ「歓び」は大きくて、
読んでいると、なんだか一緒にわくわくします。
こちらもとても面白いので、ご興味のある方は、ぜひ。
[ばあちゃんのポエム]書籍化日記(担当編集者さん)
http://texpo.jp/texpo_book/toc/1618/

